自閉症スペクトラム障害で社会的治癒の主張が反映され障害厚生年金3級を受給できた事例
- 自閉症スペクトラム障害(ASD)と障害年金
- 自閉症スペクトラム障害(ASD)は、自閉スペクトラム症、広汎性発達障害、アスペルガー症候群などとも呼ばれることがある発達障害です。
コミュニケーションや対人関係の難しさ、こだわりの強さ、感覚過敏、環境の変化への対応の難しさなどにより、幼少期から日常生活や学校生活に影響が出ることがあります。
大人になってから就労している場合でも、職場での対人関係や業務の進め方、臨機応変な対応などに困難が続き、日常生活や就労に継続的な支障がある場合には、障害年金の対象となる可能性があります。
- ご相談時の状況
- この方は、障害年金という制度があることはご存知でしたが、相談先や準備すべき書類が分からず、申請に踏み出せない状況でした。
知人の方から当相談室をご紹介いただき、申請についてご相談いただきました。お仕事の都合で日中の連絡が難しいとのことでしたので、LINEでのやり取りを中心に、無理なく手続きを進められるようサポートしました。
- 等相談室のサポート内容
- この方のケースでは、4つの点で特に丁寧な対応が必要でした。
Step1
- 幼少期からの生活状況を丁寧に聞き取り
- 発達障害での申請では、病歴就労状況等申立書へ幼少期からの状況を記載する必要があります。どのような困難があったか、どのような支援を受けてきたか、成長の過程で感じてきた生きづらさを含めて、時間をかけてじっくりとお聞きしました。
Step2
- 「社会的治癒※」を主張し、障害厚生年金で申請
- 一定期間、通院や服薬を必要としない時期があったため、「社会的治癒」を主張する方針で申請を組み立てました。この方の場合、社会的治癒が認められることで、会社員として厚生年金に加入していた時期を初診日として整理できる可能性があったため、障害厚生年金として申請を進めました。
Step3
- 遠方の初診病院への連絡・書類作成依頼を代行
- 初診日が遠方の病院であったため、電話・郵送を組み合わせて当相談室が直接連絡・書類作成依頼を行いました。医療機関との連絡や書類取得の手続きを当相談室で行うことで、就労中のご本人の負担をできる限り抑えながら準備を進めました。
Step4
- LINEを活用したスムーズな進捗共有
- 就労中で平日昼間のやり取りが難しい状況でしたので、LINEを活用し、進捗報告や確認事項の連絡を行いました。
郵送が必要な書類を除き、ほとんどのやり取りをLINEで進めることができたため、ご本人の負担を軽減しながら手続きを進めることができました。
- 認定結果
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障害厚生年金3級(事後重症)
年間 約62万円の受給
障害厚生年金3級が認定され、社会的治癒の主張も反映された事例です。
就労中かつ遠方から書類を取り寄せなければならないという状況でしたが、適切な準備と申請方針の検討によって認定を得ることができました。
- この事例のポイント
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- 働いていても申請できる
- 就労中であっても、障害の程度や日常生活・労働への支障の実態によっては、受給できる可能性があります。「働いているから無理」と決めつける前にご相談ください。
- 主張によって受給額が変わる場合がある
- 通院・服薬のない期間があった場合、社会的治癒を踏まえて申請することで、初診日の整理が変わる場合があります。
その結果、受け取れる年金の種類や金額に影響することがありますので、まずはご相談いただければと思います。
- 遠方の病院でも対応可能
- 病院が遠方であっても、医療機関との連絡や書類取得の手続きは原則として当相談室で対応しますので、ご本人の負担を抑えながら準備を進めることができます。「病院が遠くて手続きが難しいのでは」と感じている方も、ご安心ください。
- LINEでの相談・やり取りにも対応
- 就労中で日中の連絡が難しい方や、電話が苦手な方にも、LINEを使ったスムーズなやり取りで対応しています。手続きの負担をできる限り軽くすることも、私たちのサポートのひとつです。
- ご利用者様からのお声
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「郵送作業等以外、ほぼLINEでのやり取りで完結できるのがとても助かりました。連絡も綿密にしてくださり、安心しておまかせする事ができました。
大変ご丁寧に対応いただき、感謝しております。」就労中で時間の制約がある中でも、LINEを中心としたやり取りにより、負担を抑えながら手続きを進められたとのお声をいただきました。
当相談室では、ご本人の状況に合わせて、できる限り負担の少ない方法で申請を進められるようサポートしています。
- 用語解説
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※社会的治癒とは
医学的に完治していなくても、一定期間にわたって通院・服薬を必要とせず、社会生活が安定していた場合に、その期間をはさんで「治癒があった」とみなされることがあります。
社会的治癒が認められると、その後に再び受診した日を初診日として整理できる場合があり、受け取れる年金の種類や金額に影響することがあります。判断が難しいため、専門的な確認が必要となるポイントです。