生活介護の基本報酬、定員91人以上に新区分案|令和9年度改定に向けた検討内容
令和9年度(2027年度)の障害福祉サービス等報酬改定に向け、生活介護の基本報酬について、利用定員91人以上の新たな区分を設けることなどを検討する案が、厚生労働省の資料で示されました。令和8年(2026年)10月22日の第66回「障害福祉報酬改定検討チーム」資料に記載された論点です。
今回示されたのは「検討の方向性」であり、新区分の創設や単位数の決定を知らせるものではありません。この記事では、生活介護事業者に関係する利用定員の論点に絞って説明します。
何が検討されている?
厚生労働省の資料44ページは、利用定員の区分の見直しを論点とし、「91人以上」の新たな区分を設けるなど、事業規模等に応じた評価の強化を検討する方向性を示しています。
現行の基本報酬では「利用定員81人以上」が一つの区分です。定員81人の事業所も、より大規模な事業所も、利用定員による区分は同じです。
現行区分と検討案の整理
| 項目 | 内容 |
| 現行 | 利用定員81人以上が同一区分 |
| 検討案 | 91人以上の新たな区分を設けることなどを検討 |

なぜ見直しが検討されている?
資料44ページでは、利用者の重度化・高齢化に加え、強度行動障害や医療的ケアなど個別の支援ニーズへの対応が求められていること、利用者の意思・希望に応じた支援の重要性が指摘されていることが示されています。
利用定員が大きくなるほど意思決定支援や個別支援の確保が課題になると考えられる一方、81人以上が同一区分の現行体系では、規模拡大による費用構造の変化を十分に反映できていないという問題意識が示されています。
91人以上の新区分の単位数は示されている?
令和8年(2026年)10月22日の第66回検討チーム資料には、新たな91人以上の区分の基本報酬単位数は掲載されていません。したがって、増額・減額や収入への影響額を確定的に示すことはできません。
資料45ページの「81人以上:171~1,078単位」は、現行の81人以上区分の生活介護サービス費(利用者1人・1日あたり)の単位数の幅です。障害支援区分やサービス提供時間などによって異なり、91人以上の新区分に設定される単位数ではありません。また、単位は円ではなく、実際の算定額には地域区分や加算等も関係します。
まとめ|91人以上の新区分は検討段階
生活介護では、現行の利用定員81人以上という区分に対し、91人以上の新たな区分を設けることなどが検討されています。しかし、これは厚生労働省資料で示された案であり、決定した改定ではありません。
自事業所の報酬算定上の定員区分を確認したうえで、正式な改定内容や適用時期が公表されるかを引き続き確認しましょう。
出典
厚生労働省「第66回 障害福祉報酬改定検討チーム」資料『施設入所支援、生活介護、短期入所、療養介護に係る報酬・基準について≪論点等≫』44~45ページ(2026年10月22日開催)。資料確認日:2026年10月28日。 資料PDF / 会議ページ
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