対象の病気・ケガを一覧で解説
具体例を一覧で解説

今回は「どんな病気・けがが対象になるのか」について、詳しく解説します。
「自分の病気でも申請できるの?」と気になっている方は多いのではないでしょうか。実は、対象となる病気の範囲は思っているよりずっと広く、精神疾患・内臓疾患・がんなども含まれます。
「もしかしたら自分(または家族)も対象かもしれない」と感じた方のヒントになれば幸いです。
障害年金の対象となる病名・障害の種類

障害年金は特定の病名に限定されているわけではありません。日本年金機構の公式資料では、対象となる病気・けがを大きく3つのカテゴリに分類しています。
① 外部障害(眼・耳・手足などの障害)
身体の外側に現れる障害で、最もイメージしやすいカテゴリです。
- 眼の障害(視力低下・視野狭窄など)
- 聴覚の障害(難聴など)
- 平衡機能の障害
- 音声・言語機能の障害
- そしゃく・嚥下機能の障害
- 手足(肢体)の障害(骨折後遺症・脳卒中による麻痺など)
たとえば、事故による手足の切断や、脳梗塞・脳出血の後遺症で手足が動かなくなった場合なども対象になります。
② 精神障害(こころの病気・発達障害・知的障害)
精神的な病気も、障害年金の重要な対象です。
「精神的な病気でも申請できるの?」と驚かれる方も多いですが、実は、日本年金機構の令和6年度統計の支給件数ベースでは精神障害に関する診断書が全体の67.0%を占めており、精神疾患や知的障害が障害年金の対象として大きな割合を占めていることが分かります。
- 統合失調症
- 双極性障害(躁うつ病)
- うつ病(重症・長期にわたる場合)
- てんかん
- 知的障害
- 発達障害(ASD・ADHD など)
- 高次脳機能障害
- 認知症(若年性認知症など)
③ 内部障害(内臓・身体内部の病気)
臓器や身体の内部に関わる疾患も、障害年金の対象です。こちらも「内科の病気でも申請できる」という事実を知らない方が多いカテゴリです。
- 呼吸器疾患(肺がん・COPD・間質性肺炎など)
- 心疾患(心不全・心筋梗塞の後遺症など)
- 腎疾患(慢性腎不全・人工透析を受けている方)
- 肝疾患(肝硬変など)
- 血液・造血器疾患(白血病・悪性リンパ腫など)
- 糖尿病(合併症が重篤な場合)
- がん(悪性新生物)
人工透析を受けている方は、原則として障害等級2級に認定されます。また、がんについても、治療の副作用や体力の著しい低下によって日常生活・労働に大きな制限が生じている場合、対象となります。
このページにご自身の病名がなかった方へ
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障害年金の等級と認定基準

障害年金には、障害の重さに応じて1〜3級の等級があります(障害基礎年金は1・2級のみ、障害厚生年金は1〜3級)。
| 等級 | 障害の状態の目安 |
|---|---|
| 1級 | 他人の介助なしでは日常生活がほとんどできない状態。 活動範囲がベッド周辺に限られる程度 |
| 2級 | 日常生活が極めて困難で、労働によって収入を得ることができない程度。 家屋内での生活に限られる程度 |
| 3級(厚生年金のみ) | 労働が著しく制限される状態。 日常生活への支障は少ないが、就労に大きな制限がある |
身体障害者手帳の等級とは異なります。障害年金独自の基準で審査されます。
障害年金に関するよくある誤解
誤解「その病気の手帳がないと申請できない」

障害年金の申請に、身体障害者手帳や精神障害者保健福祉手帳は必須ではありません。障害年金は、年金制度独自の認定基準に基づいて審査されます。
誤解「自分は症状が軽いから無理だ」

症状の程度は、日常生活や労働への影響を総合的に判断します。「軽い」と自己判断する前に、専門家に相談することをおすすめします。認定される可能性があるケースを見落としている方は少なくありません。
まとめ
- 障害年金の対象となる病気・障害は「外部障害」「精神障害」「内部障害」の3カテゴリに大別される
- 精神疾患(うつ病・統合失調症・発達障害など)や内部障害(がん・心疾患・腎疾患など)も対象
- 「自分には関係ない」と思っていても、対象になるケースは思っているより多い
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