【社労士解説】就業規則の見直しポイント|最新の法改正対応とリスク回避を徹底解説
「就業規則を作ったのは数年前で、それ以来一度も中身を見ていない」「法改正に対応できているか不安」といったお悩みはありませんか?就業規則は、会社を守るための「盾」であり、従業員が安心して働くための「ルールブック」です。しかし、古い規則のまま放置していると、思わぬ労務トラブルや法令違反を招くリスクがあります。
目次
1.なぜ今、就業規則の見直しが必要なのか?
多くの経営者様から「トラブルが起きていないから、今のままでも大丈夫ではないか」という声をいただきます。しかし、労働環境を取り巻く状況は日々変化しています。
法改正への適応は企業の義務
働き方改革関連法の施行以降、残業時間の上限規制や年次有給休暇の取得義務化など、重要な法改正が次々と行われています。古い就業規則のままでは、意図せず「違法状態」になってしまうケースが少なくありません。
多様な働き方への対応
テレワークの普及や副業・兼業の解禁など、働き方は多様化しています。これらに関する規定がないまま運用を続けると、労働時間の管理不足や情報漏洩といったリスクが高まります。
労務トラブルの未然防止
「解雇を巡る争い」や「未払い残業代の請求」など、労務トラブルが発生した際、会社を守る唯一の武器は就業規則です。実態に即した最新の規定に整えておくことが、企業の防衛に直結します。
2.就業規則の見直しで必ずチェックすべき3つのポイント
就業規則を見直す際、特に重要となる「ポイント」を3つの視点から整理しました。
① 法改正に伴う項目(残業・休暇・育児)
【時間外労働の上限規制】
36協定の内容と整合性が取れているか、特別条項の運用が適正かをチェックします。
【年5日の有給休暇取得義務】
2019年より義務化された「年5日の確実な取得」について、時季指定権の行使などを明文化しているでしょうか。
【育児・介護休業法】
男性育休(産後パパ育休)の創設など頻繁な法改正があります。最新の給付制度や休暇制度が反映されているか確認が必要です。
②リスク管理に関する項目(ハラスメント・懲戒)
トラブル発生時に会社が迅速かつ適切に対応できるよう、以下の項目を精査します。
【ハラスメント防止規定】
パワハラ、セクハラ、マタハラに加え、」カスタマーハラスメント(カスハラ)への対策も盛り込むことが推奨されます。
【懲戒規定の具体化】
どのような行為が懲戒対象になるかを具体的に列挙します。曖昧な表現を避け、現代のSNSトラブル(SNSへの不適切な投稿など)への対応も検討すべきです。
③働き方の変化に関する項目(テレワーク・副業)
現代の労働環境に合わせたルール作りが、人材確保にも繋がります。
【テレワーク規定】
業務時間中の所在確認、通信費の負担、秘密保持、中抜け時間の扱いなどを明確にします。
【副業・兼業の許可制】
厚生労働省のガイドライン変更に伴い、原則容認する企業が増えています。
③事例紹介:就業規則の不備が招いた労務トラブルの恐怖
ここで、就業規則の見直しを怠ったためにトラブルに発展した、ある企業の事例(架空)をご紹介します。
(事例:製造業A社 従業員30名)
A社では、創業時の15年前に作成した就業規則をそのまま使い続けていました。ある日、SNSで自社の機密情報を発信し、会社の名誉を傷つけた社員に対し「懲戒解雇」を言い渡しました。
(教訓)
法律や社会情勢は変わります。15年前には想定できなかったリスクに対応するためにも「3年に1回」は定期的な見直しを行うことが、企業経営における大きな安心材料となります。
④就業規則の見直しを進める手順(5ステップ)
実際にどのように見直しを進めればよいか、プロの視点から手順を解説します。
1.現状把握(監査)
現行の就業規則と実務(残業代の計算方法、実際の休暇取得状況など)に乖離がないかを確認します。
2.法改正チェック
最新の労働基準法と照らし合わせ、修正が必用な箇所をピックアップします。
3.原案作成
経営陣の意向を反映させつつ、社労士などの専門家と共に新しい条文を作成します。
4.従業員への説明
不利益変更(条件が悪くなる変更)が ある場合は特に慎重な説明と同意が必要です。意見書を作成してもらう必要があります。
5.労働基準監督署への届出
従業員代表の意見書を添えて、所轄の労働基準監督署へ届け出ます。
⑤戦略的な就業規則の見直しで、強い組織へ
就業規則の見直しは、単なる「事務作業」ではありません。会社のビジョンを伝え、従業員の安心感を高め、万が一の際には会社を強力に守る**「経営戦略のひとつ」**です。
・法改正(残業・休暇・育児)に即座に対応する
・現代のリスク(ハラスメント・SNS)を具体的に定義する
・多様な働き方(テレワーク・副業)をルール化して柔軟な組織を作る
自社の就業規則が「今の時代に合っているか不安」と感じられた方は、ぜひ一度専門家に相談されることをお勧めします。当事務所では、貴社の実態に寄り添った「活きた就業規則」の作成・見直しをサポートしております。
よくある質問(FAQ)
Q1. 従業員が10人未満の場合でも、就業規則の見直しは必要ですか?
Q2. 就業規則を変更する際、従業員の同意は必ず必要ですか?
Q3. 厚生労働省の「モデル就業規則」をそのまま使っても大丈夫ですか?
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※本コラムの内容は作成時点の情報に基づいています。制度の詳細や最新情報については、厚生労働省のホームページをご確認いただくか、当事務所までお問い合わせください。


















